SWヒマん人のSW彷徨記

熱い日々が続いております。
熱中症で搬送されている人が増えているとか・・・。
万全とは思っていても、その時は突然やってくるといいます。
くれぐれも、諸対策を講じないといけませんね！

そんな暑い盛りの日、熱い釣りに興じてまいりました。
狙いはただ一つ、メーターオーバーの鰤一点のみ（笑）
可能性はゼロに近い、でも行かないとゼロより転じて数値化されない。

今回は船長さんからのお声掛けをいただき、遠路はるばると釣戦です。
フィールドは瀬戸内海の出入り口となる豊後水道周辺。
四国最西端と九州最東端により狭められたところ。
とてつもなく潮の流れが速く、難攻不落なエリアのひとつといえます。

水道いっぱいに広がるのは大分県の漁師さんたちの船。
船長は鰤が喰ってくる潮の流れまで入念なアナウンスをしてくれます。
120m付近からの攻めで、今回私が使用したメタルジグは300g～450g。
この重さでも4ktを超えるとさすがにボトムを感知することは難しくなります。



放出するラインのわずかな変化に集中、とにかく集中に集中を重ねること。
やがて狙いの流速に達し、神経を研ぎ澄ますものの反応はナシ。
周囲の漁師さんも揚がっている様子はありません。

重苦しい雰囲気から、沈黙を破ったのは同郷から遠征のアングラーさん。
見事な90upの個体で、士気はかなり上がる♪
すかさず、隣の若手アングラーも負けじと90up！
次は自分の番だな・・・と思っていたら、急速に潮の流れが速くなり苦戦。
ここを辛抱しないといけないのは分かってますが無念のノーバイト。

片潮いっぱい粘るも、予想外の渋い状況に今後の作戦会議。
中型クラスで確実なエリアまで引き返すか否か・・・？
魚は居る、ならばこのまま引き返したのでは、この地まで来た意味がない！
という同船者総意のもと、転流後の再勝負ということになった。

-------

転流までのんびりと過ごし、その時を静かに待つことしばし・・・。
徐々に返しの潮が流れ出した。
潮が緩いうちはウッカリカサゴやアコウを狙う人もいたようです。

見る見るうちに潮速は3ktを超え臨戦態勢に入りますが弾不足が不安。
この時すでに虎の子の重量系ジグを消耗していたからです（汗）
ボトムを感じ、喰わせの誘いを試行錯誤する勝負が始まりました。

思いのほか転流後の流れ出しが速く、4kt～5ktへ急速に上がります。
300gのジグではどうにもならない領域ですが、危険は承知の上でフォール。
わずかな変化をボトムと仮定し、ジャーク開始から喰わせの間でドドン・・。

潮流のもっとも速い瀬頭で喰ってきた！！
吸い込まれるような締め込みを逆手に、渾身の追いアワセを連発で決めた。
同時に背後のアングラーさんにも掛かっている。

細身のカラダになってしまった私には、この魚とのファイトで下半身が震えた。
筋力不足・・・？なのかどうかは分からないけど、6kt超えの瀬尻は越せた。
水深は元の100mラインに戻ったので、ゆっくりとファイトを堪能♪



計測すると82cmだった。
この鰤が強かったのか、私が軟弱になったのか？？
確かに昨年の90upの方が手こずった記憶があるけど・・・。
それでも長い沈黙を破った一尾なんだから満足ではありました。

それよりも、後方のアングラーは未だファイトに苦戦中。
結局現れたのはメーター超え！！軽く10kgだった。
ほんの紙一重で夢が手元から離れていったような気がした。
鰤を獲るには獲ったけれど、なにか釈然としない気持ちが残る。



メーター超えを始めとする90クラスが居並ぶ本日の結果。
私が釣った魚なんて、ハマチかヤズにしか見えないですね（苦笑）

夢は夢のままでいい・・・、だからまた釣戦できるってもんです。
迫力ある鰤のナブラも散見できた芳醇な海域、また訪れたいものです。



にほんブログ村